小児科のあれこれ②予防接種の日…激しい運動どこまで?

こんにちは。看護師の伊藤です。

今日は、予防接種の日によくあった質問1つ目…

「このあと、○○に行くんだけど…」

にお答えします。(○○には、バスケや野球、スイミングなどのスポーツ系の習い事が入ります)

答えとして、お休みした方がいいかな…です。

見学だけ、メニューを変えてもらうなど配慮してもらうことも可能だと思いますが、いつも通りに全力でやりたくなっちゃうのがお子さま…

いつものように公園やお友達の家で遊ぶ、車までちょっと小走り、お家までの階段など、日常生活で当たり前のようにしていることはOKですが、普段しないような運動や本気の鬼ごっこやかけっこなどの息切れをするような内容のものはNGです。

激しい運動をさける理由→接種後に動悸や呼吸困難になったとき、注射の副反応なのか?運動によるものなのか?判断が難しくなるからです。接種後30分ほど経過して異常がなければ普段通りの行動をしてOKですが、24時間はしっかりと様子を見るようにしましょう。

ワクチンが入ってきた…体内で何が起きて、どうなるの?

ワクチン接種後の体内では、白血球たちが十分な抗体を作ろうと頑張り始めます。白血球たちがワクチンによって入ってきた細菌やウイルスを「敵が来た~‼」と覚える、認識することで実際に本物がやってきたときに真っ先に敵を倒しに行くことができるようになります。その結果、発症が抑えられたり重症化せずに軽く済むというチカラを発揮するというわけです。言わば、予防接種は白血球たちにとって敵討伐の予行演習なのです。そのため接種後の体内では、白血球たちは初めての敵にてんやわんやの大騒ぎで体が疲れやすくなっています。しっかりと白血球たちが予行演習を行えるように、安静を心がけましょう

ちなみに…成人の方は、激しい運動+飲酒、喫煙も控えるようにしましょう。

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